水道部品のネジの種類の違い
部品を紹介するのに先だって、水道部品のネジのタイプの違いについて説明します。
「テーパネジ」「並行ネジ」です。形状は似ていますが、密閉を保つための機構が違います。
テーパネジ(R)
オスは、付け根に近くなるほど、太くなる形状ですので、ネジを回して奥に入るほど締まっていきます。
締めにより密閉度を上げて水漏れを防ぐ機構です。
ただし、硬い金属ネジ同士をどんなに締めても、微細な隙間ができ易いので、柔らかいシールテープを間に挟んで密閉度を上げます。
オス側に1~2回巻いて、後は締め込みます。
巻数を増やして、締め込み後の部品の回転位置を調整することもできます。
カタログなどでは、ネジの種類に「R」と表記します。
シールテープはたいていのホームセンターの水道用品売り場においてます。
並行ネジ(G)
ネジの径はどこまで行っても同じです。ねじを締めただけでは密閉しません。
接合部にリング状の「ゴムパッキン」や「ガスケット」を挟んで、これをネジで圧迫して密閉を確保します。
シールテープは使いません。
ゴムパッキンなどは柔らかいので、バカみたいに強く締めると、ゴムパッキンが潰れて傷んでしまい、返って水漏れの原因となります。
ミストノズルの設置に利用した部品
塩ビ管関連部品
塩ビ管等、今回は内径13mmのサイズのものを使用しました。一般家庭内の水道管は13mmで十分だと思います。
塩ビ管の部品サイズも内径で記されています。
通常塩ビ管はねずみ色ですが、今回は高圧用の深緑色のものを使っています。対して値段が高くないのと、見た目が少しはマシだったので、これを選びました。
下の細長いのがいわゆる塩ビ管です。2mや4mの長いサイズで売っています。切って使います。
三つ叉に分岐したり、曲げたり、延長したり、フタをしたり、いろいろできます。1個数十円です。
他の水道部品(バルブやニップル)と接続するためのネジ部品です。
金属(真鍮)の使われている部品は多少高く、150円~400円と、幅があります。
塩ビ一体構造の部品は数十円です。
ネジは根元ほど太くなるテーパネジです。シールテープを併用します。
ねじ部品もいろいろあります。適材適所で。
塩ビ管の部品は近所のホームセンターで扱っていないものがあったり、値段も高かったので、こちらで購入しました。
特に、金属製ソケット部品が随分安かったです。
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ミストノズルはこちら
同じ、高圧塩ビ管部品でした。こちらで購入しました。
カクダイ 噴霧ノズル(13) (576-111) |
塩ビ管用接着剤
専用接着剤を使います。溶剤タイプなので、塩ビ管を溶かして接合します。
接合する部品の双方に塗ります。
その他の水道部品
ボールバルブです。ネジを回せば水を止められます。各所に配置します。
このバルブのネジは両側がテーパタイプ(R)です。
今回は、塩ビ管の間に何カ所かバルブを挟みました。塩ビ管のメスネジ部品は「テーパネジ」ですので、上記のような両端がテーパネジになっているバルブを選びました。設置イメージはこんな感じ。
このバルブは、左が並行ネジ、右がテーパネジのバルブです。シールテープを巻いた後に撮影しました。
今回は水道の蛇口にこれを使いました。写真左の部品(並行ネジ)は、散水器具のアダプタ部品です。こいつを付けるために片側が並行ネジのバルブを選びました。
設置イメージはこんな感じ。
ニップル
上は、左がテーパ(R)、右が並行(G)、
下は、左右とも並行ネジ(G)です。
オス・メス変換や、テーパ・並行の変換などに使えます。100円程度。
工具
塩ビ管カッターです。塩ビ管に噛ませて、グルグル回します。回しては締め、回しては締め、を繰り返します。
ホームセンターで1000円くらいで買いました。
モンキレンチ(もしくはスパナ)は必須です。
片側が必ずしも固定されているとは限らないため、2本必要になります。
ナット径がいろいろなので、ネジで径を変えられるモンキレンチが汎用性が高くてよいと思います。
ノギスは必ずしもなくても大丈夫ですが、あると便利です。
くれぐれも、サイズを間違えないように!
注文時にサイズを間違うと全く使えません。間違って内径20mmのエルボを買ってしまいました。
注文画面では似たような部品がたくさん並びますので、写真のみでなく、きちんとサイズを確認しましょう。
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