夏に向けた涼の準備。ミストを手軽にできないか。

愛知万博で展示されてたドライミスト

これから夏を迎えますが、暑くなれば当然クーラーを回して涼をとることになります。でも、電気代はかかるし、クーラーかけっぱなしだと体調にもよくありません。ドライミストの涼でくつろぐ来場者

愛知万博で水の気化熱を利用した「ドライミスト」なるものが出展されていました。

霧の発生装置を歩道沿いに設置しておき、その近くを通る人に水滴があたるようにしておき、水滴が当たれば蒸発時の気化熱を奪って涼しく感じさせるというものです。

普通なら水滴が当たれば濡れてしまいますが、水滴の大きさを十分小さくすれば、当たっても濡れることが無いのだそうです。その大きさ、10μm(ミクロン)以下とのこと。

濡れない霧ということで、「ドライミスト」と名が付いたのだと思います。

ドライミストの装置は高価

愛知万博に出展されたものと同じ仕組みのものが販売されていましたが、随分高価でした。

ミストを作るためのノズルだけでなく、高圧ポンプも必要で、そんな装置がいるもんだから、設置工事もセットになってしまいます。安くても数十万円以上という価格だったと記憶しています。

ドライミストを作るには高い圧力が必要で、水道の圧力じゃ足りないのだそうです。

マンション暮らしなのでベランダに設置するとよいのでしょうが、水道工事は無理がありますし、高価ですし、ちょっと手が出ないという感じで、一旦はあきらめていました。

(今はもっと安いかも知れません)

水道圧でミスト?

先日ホームセンターに行って気づいたのですが、庭の水道用品でメジャーな「タカギ」から、「水道圧でミスト」をうたった製品が売られていました。

なんと、技術革新はここまで来たか、と感動し、ネットで改めて調べたところ、いまは「水道につなぐだけでミストが発生する」を謳った商品がたくさん売られていました。ホントに、ピンからキリまで。

しかも値段は2,3千円からあります。

ちょっとまた試してみるか、と思い、物色をしていました。が、調べるうちに、これらの製品が「ミスト」を謳っているものの、「ドライミスト」ではないことに気づきました。

ある製品は、水滴の大きさが50μmと書いてありました。大きいのです。微妙に「ドライ」と書いてません。

要は、散水用品なんですね。これを部屋の近くで使ったら水浸しになってしまいそうです。

うーん、やっぱ、うまい話はないもんですね。

でも、もう少し考えてみました。

超音波でも霧が作れる。投げ込み式超音波霧化ユニット

ずっと以前に電子部品として売っていたものに、「超音波霧発生モジュール」というものがありました。

超音波の発生する円盤と回路のセットなのですが、発振する円盤を水につけると、霧ができるといものです。

これって、使えないのかと。

調べてみると、こんな製品がありました↓

M-011_TOP02R.JPG

投げ込み式超音波霧化ユニットM-011 星光技研

投げ込み式超音波霧化ユニット M-011

霧の水滴の大きさは4μm。ドライミストの条件が整っています。

実際、このメーカーさんはこの方式を利用した、屋内用の霧型加湿器を製造・販売しているらしく、要は屋内でつかっても濡れることは無いのだそうです。

ACアダプタで電源供給し、バケツに水を張り、そこにこれを投げ込めばすぐに霧が発生します。

6000円程度で個人向け直販もやっています。これ位の値段なら、気軽に実験もできそうです。

早速、注文しました。

霧化能力が300ml/h(1時間あたり300cc)ということで、これが多いのか少ないのかちょっとわかりません。
(多分、足りないんだろうと思いますが・・・ま、実験したいし)

うちのマンションのベランダは奥行きが2m程度であまり広くなく、夏はめちゃくちゃ暑くなります。窓を開けると風も熱風となって入ってきます。

この原因の大部分は、直射日光によって熱せられた「アルミサッシ」と「ガラス」の輻射熱のようなんです。試しに天幕を張ってサッシとガラスに朝から日が当たらないようにすると、ベランダはもちろんのこと、明らかに部屋の中まで涼しくなります。
風のある日はクーラーがいらないくらいです。

また、アルミサッシとガラスの熱は、ベランダ菜園にも致命的です。弱い種類の植物はたった1日の暑さでダメになることもあります。

このアルミサッシとガラスをドライミストで冷やせれば、植物のための日光は入るし、涼しくなるわで一石二鳥になるんじゃないかと、皮算用をしています。

ま、そんなにうまくいくとは思いませんが、乞うご期待。

品物が届いたら実験し、レポートすることとします。

次回はこちら

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