マンションのバルコニー(ベランダ)に水道を引いた1

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マンションのバルコニー(ベランダ)まで水道を引く

マンションの本体に手を加えず、何とかバルコニーに水道を設置する話です。

前回ミストノズルをバルコニーに設置しましたが、使うたびに居室経由でホースを引っ張るのでは、日常利用は厳しいです。

拙宅のバルコニーには水道がないので、どうにか水道管で水道を引っ張りたい。いろいろ検討した結果、屋内で水道を分岐して天井裏を這わせ、エアコンパイプ用の貫通孔からバルコニーに通す方法を考えてみました。

前々々回記しましたが、水道管を通すルートに、少なくともヒモが通るかどうかは確認した上で、ミストを設置しました。)

マンション縦断面図

床下にスペースはなく、見えないように配管するためには、天井裏しかありませんでした。下図のように配管します。

配管図

天井裏の普段見えない箇所には、配管継ぎ目(漏水事故の元)を作りたくないので、架橋ポリエチレン管を使います。

先に施工後完成写真を貼ります。

バルコニーの蛇口は散水栓のプラグにしました。 ホームセンターで数百円です。
バルコニーの蛇口は散水栓のプラグにしました。
ホームセンターで数百円です。
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プランターの水やり、ガラス・サッシ、バルコニーの掃除が楽になりそうです。ミストノズルも見えます。
トイレの分岐前写真。
トイレの分岐前写真。
分岐して、新たな壁穴に水道管を通したところ。 まだ壁固定が綺麗にできていません。
トイレ水栓を分岐して、新たな壁穴に水道管を通したところ。
まだ壁固定が綺麗にできていません。分岐直後にバルブを付けました。

このトイレの壁の向こう側に、架橋ポリエチレン管の水道管を通しています。行き先はリビング側の天井です。

リビング側天井の新たな水道栓。 天井に水道栓ですので、極めて異質です。(笑)
リビング側天井の新たな水道栓。
天井に水道栓ですので、極めて異質です。(笑)
エアコン貫通孔からバルコニーに引き出したところ。 とりあえず、フレキホースでつなぎましたが、もう少し綺麗にやり直すつもりです。
エアコン貫通孔からバルコニーに引き出したところ。
とりあえず、フレキホースでつなぎましたが、もう少し綺麗にやり直すつもりです。下の白い太い配管はエアコン配管です。
バルコニー側から見たところ。
バルコニー側から見たところ。下はエアコン配管です。

このリビングの天井の水栓の向こうに、架橋ポリエチレン管を配管しています。行き先はもちろん、先述のトイレの壁です。

これで、トイレで分岐した水道が、バルコニーに達しました。まずは完成後イメージでした。

バルコニーのミスト配管の記事はこちら。

設計図(部品配置)

部品の配置です。
部品の配置です。

水道引き込みにあたっての部品の配置はこのようにしました。

バルコニーのミストノズル、水栓などはすでに設置済みです。

部品にあるGとかRの表記の説明などはこちら

材料

次の部品を買いそろえました。

 架橋ポリエチレン管

架橋ポリエチレン管関連製品は、施工は極めて楽なのですが、塩ビ管などの汎用品と比べると値段が高めです。

架橋ポリエチレン管。25m。 10mあれば十分でしたが、探した中で最も短かったのがこれでした。 中の箱は関係ありません。
架橋ポリエチレン管。25m。
10mあれば十分でしたが、探した中で最も短かったのがこれでした。
中の箱は関係ありません。
架橋ポリエチレン管のラベル。
架橋ポリエチレン管のラベル。

詳しい仕様はこちらをご覧いただくのが早いと思います。内径13mmです。

 架橋ポリエチレン管専用 配管継手

壁や天井から、コンセントのように見た目よく水道配管を出すために選びました。

架橋ポリエチレン管の両端に接続する継手部品です。 天井や壁に顔を出す部分になります。
架橋ポリエチレン管の両端に接続する継手部品です。
天井や壁に顔を出す部分になります。
こんな感じで接続します。
こんな感じで接続します。円盤より上は天井や壁の中に隠れます。

詳しい仕様はこちらをご覧ください。継手の形状は拙宅の設置箇所の事情を踏まえて、この45度のタイプにしました。

他にも90度に曲がるタイプや、直線のものもあります。

架橋ポリエチレン管と専用継手、合わせて配管部品ドットコムさんで購入しました。

架橋ポリ関連製品が揃っていたこと、5400円以上で送料無料だったことで、こちらから購入しました。

バルブ、ニップル、フレキシブルホースなど

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まとめ買いした際の写真です。これらは拙宅の場合の組み合わせですが、分岐箇所の状況で変わります。

トイレ分岐用チーズ(三つ叉、右下)、先ほどの架橋ポリ管継手に接続するニップル(左下)、フレキホース(右上)、トイレとリビング内用のバルブ(真ん中)。

ボンパは今回は関係ありません。

フレキシブルホースはいろんな種類があります。内径、曲げ半径の限度、見た目、などなど。

施工場所や使用条件で適切なものを選びます。

メーカーホームページで確認されることをお勧めします。カクダイ社のものでしたら、カタログページの「配管資材」の章にあります。

フレキ仕様2
フレキ仕様1

これら製品は、メーカーカタログページで品物を検索した後、みずらいふさんで購入しました。

株式会社カクダイ カタログダウンロードページ

このページの「バルブ・止水栓」「配管資材」「配管副資材」あたりです。

他のメーカーさんもあると思いますが、このメーカーさんのカタログでほとんど網羅していましたので、ここに絞りました。

今回必要だったバルブや分岐継手、フレキホースの組み合わせの場合、こちらのみずらいふさんが品揃えと価格の相性がよかったです。

エアコン用パテ

エアコン貫通孔をふさぐための粘土です。ホームセンターでもだいたい手に入ります

粘土のようなものです。 1カ所埋めるのに1袋で十分です。
貫通孔をふさぐ粘土のようなものです。
1カ所埋めるのに1袋で十分です。

工具

塩ビ管用カッター

塩ビ管カッター
塩ビ管カッター
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ホームセンターで1000円くらいで売っています。塩ビ管用ですが、架橋ポリ管を切るのに使えます。

普通のカッターでも十分切れますが、架橋ポリ管は管方向に対してきちんと垂直に切らないと水漏れの原因となります。

このカッターなら綺麗に垂直に切れます。私は不器用なので、このカッターを使いました。

スパナ2本

スパナ2本
スパナ2本

水道工事では必須です。最低2本必要になります。

写真はモンキレンチなので、ナットの径に自由に対応できます。

下のノギスは必須ではありません。

下地探し「どこ太」

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石膏ボードに突き刺して、裏に下地の木材があるかどうかを調べる道具です。

今回は、壁や天井に架橋ポリ管を通す穴を開ける場所を探すために使います。

壁に刺してみて、グッと入っていけば、下地なし。途中で止まれば下地あり。

写真は奥まで入っているので、下地がない場所です。

使うと針穴が空きますが、ほとんどわかりません。

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 32mmホールソー

32mmホールソー
32mmホールソー。先っちょの赤いの。

13mmの架橋ポリ管の継手を通すための穴開け用です。

ドリルをお持ちでない場合は、ドリルも必要です。(写真はスクリュードライバー)

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これは、軸が六角ですので、スクリュードライバー用です。

配管引き回し用のヒモ

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5mmくらいの丈夫なヒモです。

配管ルートにこのヒモを通し、架橋ポリ管をつないで引っ張ります。

狭い場所を通る時には結構な力が掛かりますので、丈夫である必要があります。

予備ヒモ

予備ヒモ。スーパーなどでも手に入るビニールヒモです。
予備ヒモ。スーパーなどでも手に入るビニールヒモです。

前述の丈夫なヒモを通す前に予備的に使いました。

通線ワイヤー

通線ワイヤーです。
通線ワイヤです。

壁の中、配線配管の中に線を通すときの定番の道具です。

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塩ビ管

塩ビ管
塩ビ管
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塩ビ管から顔を出しているのは、通線ワイヤの頭です。

今回は水道管の材料としてではなく、通線ワイヤを誘導するための工具として使います。

養生テープ

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ホームセンターなどで手に入ります。粘着力がほどほどで、張ったりはいだりがやりやすいです。

壁紙なども傷みません。今回は、連節塩ビ管を作るのに使いました。

その他の工具

カッター、ビニールテープ等々、どこの家庭にもありそうなものは省略します。

施工(次回)

長くなりすぎたので、続きは次回に。

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